CRAFT GATE

大学で講演させていただきました

今年も大学での講演をさせていただきました。

今回で3年目を迎え、キャリア入門という必修科目の授業の一環で定番にしてもらっています。本日は畿央大学にて。また、後期の授業では姫路大学で講演を予定しています。

講演テーマは「仕事と仕合わせ、豊かさと遊び心」

 

自分で言うのもなんですが、進学先や就職先を考えるうえで、学生の頃にこんな話を聞けていたら良かったのになと思える内容だと自負しています(笑)。

1回生の生徒全員(一部の学部を除いて)へ向けて話をします。

毎回感想を書いて提出してもらい、数百人分を全てしっかり読みます。

そして、「さらに言葉をかけてあげたいな」とか「もう少し深掘りして話したいな」などと感じることがあって、提出してもらった感想に対して返信という形で、学部ごとにまとめたレポートを全員に配布してもらっています。これは仕事の範疇ではないのですが、感想を読んでいるとつい書きたくなって勝手にやっています(笑)。

我が子に対しては幸せになってほしいと親であれば願うものですが、どんなふうに生きてほしいかを考えると、別に何をしても構わないが自分らしく自由でいてほしいなと思います。

子供が小さい時、まったく言うことを聞いてくれずにヤキモキすることも多い反面、親のやっていることはよく見ていて器用に真似をするなと感心することがあります。

そんな様子を見て、あれこれうるさく言うのではなく、こんな風に生きてほしいと思う生き方を自分自身が実践し、背中で語ることが良い教育ではないかと考えるようになりました。

だから、“こんな風に生きたい”と思ってもらえることは非常に嬉しい。

大学生の感想文を読んでいると、ありがたいことに「自分もこんな風に生きたい」「生き方に憧れた」「良い生き方だと思った」といった声が多く、話をした甲斐があったなと感じます。

 

「夢ばかり見ていないで現実を見なさい」と、子供に対して大人たちがよく言います。

僕には大した夢があるわけでもなく、未来に何かを願うこともないのですが、今この瞬間をいかにワクワクして過ごせるかを大切にしています。

ぼくは、最期に「あぁ、面白かった!」と思って死にたい。

そのためには、未来のために今を犠牲にしている場合ではありません。

明日死ぬかもしれないし、10年後かもしれないし、100歳まで生きるかもしれないけど、いつ死ぬかは誰にもわかりません。ただ分かっているのは“いつか必ず死ぬ”ということだけ。

今を犠牲にしている間にポックリ死んでしまう可能性もありますし、望み通りの未来が来たら幸せ、来なければ不幸なんて考え方はナンセンスでしょう。

人生という長編ストーリーを、どうせなら面白い物語にしたい。

夢から覚めて現実を生きるのではなく、まやかしだらけの現実からこそ目を覚まし、“今この瞬間”を精一杯ワクワクして夢中になれる生き方をし続けたい。

そんな思いで、縁があった人に対しては「現実から覚めて、夢を生きる人生を」過ごしてほしいと切に願っています。

この言葉が胸に響いた学生は多いようでした。