CRAFT GATE

師走のとある一日

夏ほど早くはないけど
5時か6時ごろには目を覚ます

まだ外は暗い中
いそいそと出かける支度をして
散歩をしたり、畑へ行ったりする

畑では地面に霜が降りていて
バケツの中には凍った雨水

家で出た生ゴミを畝間に埋めて
コンポストに

夏は分解が早いけど
冬は微生物たちも寒いのだろう

ゆっくりと土に還る

活動の手助けにでもなればと
生ゴミはスコップで細かくほぐして
獣たちに見つからないように埋める

生ゴミが大切な肥料だという意識があるからか
家で卵を割ったとき
間違えて中身をゴミ袋へ入れてしまい
殻だけを持った手を呆然と眺め
勿体ないことをしたと反省することもしばしば

今年一番の悩みの種はシカ

去年までは
多少葉ものを食われる程度だったのが
どうしたことか今年はシカに荒らされて
白菜、大根、カブ、にんじん、ブロッコリー、、、
みんなやられてしまった

せっかく育てた野菜が
大きく育たないことに肩を落としつつ
仕方がないので
シカのお下がりをいただく

スナップエンドウは順調に冬を越してくれますように

空は明るんでいるものの
まだ日が昇る前

いつものお堂へお参り

手水の柄杓を手に取ると
ぬるっとしたのでコケかと思いきや
柄の部分だけ凍っていた

湧き水はいつものように流れている

紅葉はすっかり枯れ落ちて
真っ赤なふさふさの絨毯は色を変え
ハーフトーンでノスタルジックに
懐かさが深まる

それから
曇り空の下
朝焼けの美しさに心奪われながら
帰路に着く

さっそく収穫した白菜を
自家製トウガラシ使って浅漬けに

シカのかじったところを取り除くと
サイズは半減

それでも中身は綺麗な色の葉が
元気そうな姿でいてくれて嬉しい

昼食のお楽しみ

支度を整えて
仕事の作業にとりかかる

アイデアを出したり
ものを考えたりする時は必ず朝のうち

人と会ったり
外へ出かけたりする予定は
たいてい午後にする

今日は昼前からWEBミーティング

ひとつひとつ形にしていくプロセスは
何より楽しくて
出来上がったときは
何より心地良い

そして出来上がったものが
しっかり活躍してくれていると
何より嬉しい

長時間同じことをしているよりも
スイッチを切り替えながらやる方が
結果的に能率が上がる気がしている

そんな合間や気分転換のお供が読書

最近は横山光輝の『水滸伝』にハマっていて
読み出すと止まらない

もう一つは、フィランジ・ダーサの 『瑞派仏教学』

明治に書かれた本で
かのスウェーデンボルグの仏教観を解説している

内容もさることながら
旧字体の古い日本語の文章が好きで
言葉にも心惹かれる

旧字体もだいぶスラスラ読めるようになった

お待ちかねの昼

畑で採れた大根やにんじんと
冷蔵庫にあった野菜を適当に取り出して
具だくさん味噌汁に

一汁一菜で充分だけど
今日は取り遅れて花が咲いたブロッコリーも添えてみた

ちなみに
梅干しも自分で漬けた手づくり

味噌汁の味噌はもちろん自家製の手前ミソ

食卓に自分で育てたり作ったりしたものが並ぶと
とても幸せな気分に包まれる

これが何よりの贅沢

菜食主義でも健康オタクでも何でもないし
肉や魚も加工品も食べるし
添加物も取るし
酒も飲むけど
こういった献立の時は
肉がほしいと思わない

さて午後からは制作作業もしつつ
ちょっとお出掛け

行きは散歩がてら歩きで
帰りは電動キックボードで

LUUPって便利で楽しくてマイブーム

昔ながらの良さと現代の便利なもの
どちらもうまく活かし
丁寧な生活を送ることを心がけて